能楽文化振興協会について

協会名称変更のお知らせ

 昨年4月能楽を愛する者が集い、流儀や地域にとらわれず能楽を通じて受け継がれた日本のこころを未来へ発信する目的で活動を始めました。
 昨年は、住吉大社にて「家族で楽しむ能楽教室」、万博公園では「日本庭園で能を観よう」、今年に入り「天満街遊び伝統の美にふれる」の催しをさせていただきました。
 発足後の活動を通じて協会内で今後の活動などの論議を行い、文化の視点で活動を充実し、ユネスコ無形文化遺産能楽を幅広く発信する所存です。組織の充実にあたって我々の活動趣旨がより伝わりやすいように  名称を  受け継ぐ伝統の心  能楽文化振興協会  に変更いたしました。
 これを機により一層皆様のお役に立つよう、努力いたす所存です。今後ともご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

平成25年5月

能楽文化振興協会 設立趣旨

わが国は、戦後、経済を中心に目をみはる発展を遂げて世界をリードする立場となりました。
しかし世界経済危機を迎えた昨今、社会のグローバル化の中で、主軸産業の貿易赤字、景気低迷、政治不信、少子化問題、年金問題など、幾多の難問に直面しています。閉塞感を帯びた現在の日本が、もう一度立ち戻り考えなければいけない原点は、人間力、精神の力ではないでしょうか。

 芸術・文化には、人々の創造性を育み魂に息吹を吹き込む力があります。眞の心を探求するために、日本の伝統芸能「能楽」の持つ哲学、高い精神性、に注目しました。

 室町時代初期、観阿弥・世阿弥親子と足利義満との運命的な出会いにより、申楽(猿楽)は千年経ても色褪せない舞台芸術へと進化しました。江戸時代に幕府の式楽となり、明治時代には財界人の庇護を受け、能と狂言で「能楽」となった現代までほとんど形を変えずに演じ続けられ、
海外からも高い評価を得て平成13年に第1号としてユネスコ無形文化遺産に宣言されました。

 能は、なぜ幾度も危機にさらされながら、時代の統治者が守り続け、受け継がれてきたのでしょう。

 能は、謡と舞と物語による歌舞劇です。しかし単なる演劇ではなく、禅や武士道に通じる日本独自の精神と美学が表現されています。人間に共通する魂の叫び、悲しみ・憂い・祈り、怒りなどを主題とした物語が、限界まで削ぎ落とし洗練された動きと七五調の和歌的表現で綴られた詞章によって演じられます。それは気品高き美の要素に無と沈黙が作用する、不思議な他に類を見ない舞台芸術として大成されました。
狂言は、喜怒哀楽を風刺的に表現した喜劇で能と相対する存在であり、能にも登場人物として狂言方が登場し、能の精神性を一層に強調する役割を果たしています。

 現代社会において、日本独自の精神性は忘れられつつあります。
愛国心、仁義、礼節、先祖への感謝、神仏への畏敬、民族の誇り・・・ 能楽は理屈ではなく、日本の誇り高き精神性を観るだけで感じられる芸術なのです。

 能楽文化振興協会は、このような観点から、能楽を通して、日本の心・美・精神の継承、青少年育成事業、世界への情報発信を基軸に、広く社会貢献として行うことを目的に設立されました。
能楽公演の機会を国内外に問わず提供し、流派や地域の境なく能楽師の活動を支援、能楽を学ぶ機会の創出、外国語への翻訳など公益性の高い活動を推進していきます。能楽を通して豊かな人生、豊かな心を育んで、日本の将来のために貢献するべく能楽文化振興協会の設立を発起する次第です。

連絡先

代 表 秋山眞
住 所 〒533-0023 大阪市東淀川区東淡路1丁目5番4-230号
電 話 090-1024-4627

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